禿げた男

男性ホルモンが多いとハゲる?

男性ホルモンというと男らしさを作るイメージがあります。私の中では男らしい人=仮面ライダーの本郷猛なので(年齢がばれてしまいますね)、男性ホルモンというと藤岡弘を思い浮かべてしまいます。彫りの深い顔、剛毛の覆うからだ、脂ぎった顔。役柄が強そうだからでしょうか。私にとって彼が男らしさの象徴、男性ホルモンのイメージなのです。

しかし、彼を見ていつも不思議に思うことがあります。それは、

男らしくても、いかにも男性ホルモンの塊みたいな人でも、禿げていないのはなぜだろう?

海の向こう側の男らしい人たちは見事に剥げています。ショーンコネリーしかり、ブルースウィルスしかり、ジェイソンステイサムしかり。

でも、藤岡弘は禿げていない。藤岡弘。は男らしさが足りないのでしょうか?

実は私の考え方には医学的に言うと間違いがありました。男性ホルモンが男らしさを作るというのはその通り。筋肉質な体を作ったり、性欲を高めたり、体毛やヒゲの発育を促したり、皮脂の分泌を促したりします。

さらに、薄毛が進行するのは、男性ホルモンの量が飛躍的に増える大人になってから。子供で薄毛はいませんよね。だから、男性ホルモンと薄毛に関係があることも正解です。

しかし、男性ホルモンが多いことは、薄毛、厳密にはAGA(男性型脱毛症)ですが、薄毛になることの必要条件ではありますが、十分条件ではないのです。

つまり、薄毛の人は男性ホルモンが多いが、男性ホルモンが多いからと言って薄毛、AGAになる訳ではないという事です。

最近の医学の発達によって明らかになってきた薄毛=AGA発症のメカニズムによると、男性ホルモンの一つであるテストステロンが還元酵素とレセプターの存在により毛が太く長く育つのを阻害しているそうです。

つまり、テストステロンは薄毛の一条件ではあるけれど、それだけで薄毛になるかどうかが決まるのではなく、還元酵素の量やレセプターの存在という他の条件にも左右されるわけです。

この還元酵素、5αリダクターゼと言いますが、これがテストステロンと結びつくことを阻害するAGA治療薬が1990年代後半に登場しました。フィナステリドですね。

この薬の登場によりAGA治療は飛躍的に進歩し、9割以上のAGAに悩む人はその効果を実感できるようになりました。

実際AGA治療をする皮膚科を始めとするAGA病院ではこのフィナステリド、そして進化版であるデュタステリド(商品名ザガーロ)がAGA治療の根幹になっています。

脂ぎった、毛深い男だから、禿げるわけではなく、脂性や毛深い体質は男性ホルモンの存在を示す結果でしかないという事なんですね。